思春期の引きこもりについて悩んでいる方へ

なぜ引きこもりになるのか?
その実態と背景

 

 

現代、よく耳にする「引きこもり」ですが
皆さんはどのぐらい知識をお持ちでしょうか?

 

 

ここでは、引きこもりになりやすい
日本の特徴やその実態、解決法を
ご紹介しています。

 

 

「引きこもり」の実態

 

どうして「引きこもり」の状態になってしまうのでしょうか?


よくテレビのニュースなどで耳にする引きこもりですが、
引きこもりの原因はいじめであると思っている方も多いかもしれません。
しかしいじめは、「引きこもり」のきっかけにはなりますが、
実は根本的な原因ではありません

 

 

なぜならいじめを受けても引きこもりにならず、
頑張って学校生活を送れる子もいるからです

 

 

また発達障害が原因だと言われることもあります。
発達障害の子が引きこもりになりやすいのは事実ですが、
ただ発達障害でも引きこもりになっていない子も勿論います。

 

 

発達障害の子は、学校生活でトラブルが起きやすく、
引きこもりに発展する可能性も高い、と考えられますが
これも根本的な原因ではないのです。

 

内閣の調査による引きこもりの実態

内閣の調査によると日本には約23万人いるそうです。

 

 

ちなみに娘の中学時代は2クラスに1人ぐらいの割合で、
引きこもりの生徒がいたそうです。

 

 

また自分の趣味に関する場合以外は外出しない人も含めると
合計で70万人にも上るそうです。

 

 

日本でこれだけ騒がれていますが、
実は他国では「引きこもり」というのはいないそうです。

 

 

日本の社会構造が引きこもりをつくってしまうのです。
具体的にどのような社会構造が原因か以下に挙げます。

 

 

引きこもりをつくってしまう日本の社会構造

これは大きく3つに分類できるので、
それぞれご説明します。

 

偏差値教育

なぜ偏差値教育が引きこもりをつくるのかというと、
中学、高校ではテストで順位、偏差値というのものが出ます。
自分が周りと比べて順位や偏差値がどのレベルかがわかります。

 

 

これにより、今のままじゃだめだ!
もっと順位を上げないと!という気持ちになります。
子だけでなく親も「子の偏差値を上げないと!」と必死になります。

 

 

そうすると、毎日のように子どもに
「勉強しなさい!」「点数が落ちたらスマホ取り上げるよ!」
と言い続け、子どもへの間違った接し方をしてしまいます。

 

 

これが続くと子どもは親の愛情が感じられなくなり、
悩みも言えず、家庭が安らげる場ではなくなります。

 

一度レールを外れると復帰できない

これはどういうことかというと、
多くの子どもたちは小学校、中学、高校、大学と学び社会へ出ます。
しかし、何かをきっかけに不登校になってしまった場合、
再び以前と同じように学校生活へ戻ることはかなり根気がいります。

 

 

例えこれまで勉強がトップクラスで優秀な生徒であっても
一度不登校になってしまうとなかなか学校へ戻ることは困難です。
その結果、引きこもりとなってしまうのです。

 

農業民ゆえの価値観

昔の話になりますが、日本は農業国です。
小さな島国なので、自分たちの手で農作物を育ててきました。
そして、その生産性を高めるためには周りとの協力は不可欠です。
誰か一人でも非協力的な者がいると、生産性が落ちてしまいます。

 

 

そうならないように、日本人は周りの人を監視する、
他人の目を気にしながら生活する、という価値観となりました。
これは昔だけの話ではなく、今も残っています。

 

 

ですので、学校を休んだりすると
近所やクラスメートの目が気になり外に出られなくなってしまうのです。

 

 

引きこもりの解決方法


上記に挙げたような、
偏差値教育や、日本の社会構造、価値観が良くない!とはいっても
社会を変えることは簡単ではありません。

 

 

しかし、不登校になっても引きこもりになっていない子もいます。
いじめを受けても不登校になっていない子もいます。
この違いは何かというと、
「親が子どもへ愛情をたっぷり注いでいる」ということです。

 

 

学校で辛いことがあっても、親を信用し、家庭が安らげる場であれば
子どもは学校での出来事を吐き出したり、相談したりできます。

 

 

そうすると、親が子を守るために先生に相談したり、
いじめている子との話し合いの場を設けたり、
子どもにとって最善の策を考え、対処することができます。

 

 

社会がどれだけ子どものレベルや他の子との優劣を比較しても
親だけは比較することはせず、
「お母さん(お父さん)はあなたが世界で一番大好きだよ」
と繰り返し繰り返し、伝えてあげれば
子どもの気持ちは穏やかに、そして受け止めることができます。

 

 

しかし、子どもが学校で辛いことがあっても
親が毎日「勉強しなさい!」「宿題しなさい!」と
ガミガミ言い続けたらどうでしょうか?

 

 

子どもは学校にも家庭にも、
心身を休ませて安心できる場はありませんよね。
そうなると、引きこもりがスタートしてしまうことになります。

 

あなたが悪いわけではありません!

親が子どもへ愛情をたっぷり注いでいれば、
引きこもりにはなりません。
では、引きこもりの子の親が悪いのか
というとそういうわけではありません。

 

 

育児、思春期の子へどう接すればいいか、なんて
学ぶ場所なんてないですよね。
なので、自分自身を責めないでくださいね。

 

 

「勉強なんかしなくても、学校に行かなくても
あなたが生きていればそれだけで幸せ」と、
お子さんへの無条件の愛情をしっかり伝えると、
お子さんはいじめなど受けても負けない子になりますよ!

 

 

次のページでは
子供が始めて登校を渋った時の親の対応について
お話しします。

 

 

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